泊まって学ぶ地震時の行動 児童が防災キャンプ
夜間に起きるかもしれない地震に備えよう―。愛媛県西予市野村町野村の野村小学校で24、25の両日、避難所の開設や夜の避難訓練などを行う「防災キャンプ」が開かれた。同校の4年生以上の希望者約60人が普段なじみのない活動に熱心に取り組んだ。
22日から3泊4日の日程で地元の公民館などで寝泊まりする「通学合宿」の一環。南海トラフ巨大地震を想定し、子どもたちに身を守る大切さを学んでもらおうと地域の愛護班が初めて実施した。
キャンプは24日夕、避難所に見立てた同校体育館で児童らが寝床を確保するところからスタート。防災図上訓練指導員の毛利泰明さん(61)=鬼北町=に教わりながら、段ボールの上に毛布を敷き、夜中に人が通っても起こされないよう、足の方に通路を設けるなどの工夫をした。
炊き出しでは、高齢者などに配慮し、具材を細かく切った「闇鍋」を調理。洗わずにすむようにラップでくるんだ容器を使うなど、被災した際の食事の取り方にも理解を深めた。